空飛ぶタイヤ-池井戸潤
今日図書館で借りてきて、夕食後夢中で貪り読み切った一冊。
『空飛ぶタイヤ』
爽やかな青空の表紙の本書で一見芸能人のエッセイ本と言った様子だが、
内容は三菱自動車トラックのタイヤ脱輪で通行中の主婦が犠牲になった
リコール隠し問題を題材にした社会派小説。
主人公は、事故を起こした運送会社の社長。
事故原因を整備不良と各方面から決め付けられ、
得意先から取引を切られ、銀行の貸し剥がしに遭い、
家族・子供も学校でイジメに遭うなど、社会的制裁を受けながら、
自分の会社の整備を信じ大メーカーに立ち向かい続ける姿に心を打たれる。
明日も早いのにこんな夜中まで、ついつい読みきってしまったのは、
大メーカー三菱自動車(本文中ではホープ自動車)の酷い対応に対する怒り。
自己の保身と社内政治しか考えていない組織ピラミッド。
最終的には、内部告発も有り、社長はじめ役員から品質保証担当まで
複数のメンバーが業務上過失致死で逮捕された。
人の振り見て我がふり直せとは言うが、ふと自分の仕事に置き換えると、
問題は近いところにも有るものだと思う。
コンプライアンスと声高に叫ばれ続けて、しばらく経つ。
然しながら、実際に日々の業務上の判断は間違っていないか?
そんな自問自答をしたくなる一冊。ぜひ社会の歯車の一員として読んでほしい。
間違いなく☆5つ
空飛ぶタイヤ
- author: hara_inu
- 2007年11月05日 03:02
- 東京編:書評
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